【製鉄機械・補修用】特殊寸法品

SN212BCX3SC

製鉄機械補修用の特殊寸法プランマブロック” SN212BHX3SC ”を受注製作、御納品いたしました。本件は、心高や口径部などをエンドユーザー様指定寸法に仕上げた特殊品プランマブロックです。

OKSプランマブロックでは、JIS規格寸法をお客様指定の特殊寸法に仕上げる特殊品加工から、使用するベアリングやシャフト等から最適なプランマブロックをご提案するサービスまで承っております。

【新年御挨拶】

日新工機イメージ

謹んで新年のお祝辞を申し上げます 旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。 本年も相変わらず、よろしくお願いいたします。 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

2021年は1月5日より営業させていただきます。2021年弊社営業日は確定し次第、ウェブサイトを通じてご連絡申し上げます。引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

【2020年の年内最終出荷について】

OKS

平素より大変お世話になっております。2020年の年内最終出荷について、ご連絡申し上げます

【2020年の年内最終出荷について】

原則として、2020年12月24日~14:00までの御注文分に限り、年内出荷を承っております。お急ぎの場合は、お早めにご相談いただけますようお願い申し上げます。

御見積・御注文までの流れ

ご注文の流れ

在庫品の場合

御見積依頼数量・素材・付属品を正確にご連絡ください

御見積回答営業時間中はなるべく当日中にご回答しております

【御注文】   簡易的でも構いませんので、注文書をご送付ください

梱包出荷】 当日出荷はPM3時までにご連絡ください

 

受注製作品の場合

御見積依頼型番だけでなく図面まであると正確に回答できます

御見積回答数量・仕様により単価は大きく変わります

【御注文】   簡易的でも構いませんので、注文書をご送付ください

鋳造】    通常納期目安FC200/FC450の場合2ヶ月~、SC450の場合3ヶ月~

機械加工 加工ライン混雑状況により納期前後いたします

【塗装】   弊社の基本塗装はマンセルN-5です

検査     全製作品を検査いたします

梱包・出荷運送会社経由で御納品させていただいております

 

 OKSプランマブロックでは、細やかにお客様のご要望にお応えできるよう研鑽を続けてまいります、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

ダブルシール構造のプランマブロックSD

プランマブロックSD248

 ダブルシール構造の重荷重用プランマブロックSD248を出荷いたしました。本製品は、横幅880㎜、高さ515㎜の大型プランマブロックとなり、大きな荷重を受けることからシール部がダブルシール構造となっております。本体内部には、朱色の防錆塗装を施しております。ノックピン締結方式を用いております。

 OKSプランマブロックでは、エンドユーザー様のご指定で各種仕様変更が可能です、お気軽にご相談ください。

【特殊仕様】一体形プランマブロックV230

プランマブロックV230

 コンクリート管製造装置向けに、追加工可能な状態の特殊仕様プランマブロックV230Cを製造・出荷いたしました。お客様のご希望で、本製品は口径部を特殊仕様としております。

 一体形プランマブロックでは、本体をFCD450(ダクタイル鋳鉄)で製作した場合、カバーはFC200(ねずみ鋳鉄)で製造しております。

【水力発電所向け】高速回転用プランマブロック

SN232BCFXSC

 水力発電所のタービン主軸向けとしてご相談を受け、製造した特殊プランマブロックの事例です。約1500回転/分の高速回転に対応できるよう、SC450(鋳鋼)製の特殊形状にて製造しております。薄い方が自由側、分厚いものが固定側になり、2つで1セットとして利用できるよう慎重に同心加工しています。

 上蓋の突起部には温度計・振動計用の座、給油用グリスニップルは2か所設置されています。対応フエルトシール(Fi34/Fi39)を同梱し納品いたしました。

 弊社では、本製品のような特殊設計プランマブロック製造を強みとしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

【徹底解説4/4】プランマブロックの型番解読術

型番解読術

 徹底解説シリーズ最終回は、設計・調達ご担当者様向けに「プランマブロックの型番解読術」を説明して参ります。大手ベアリングメーカー型番に関する主要事項を中心にまとめています。

プランマブロックの型番解読術

概要

 プランマブロックの型番は基本部分についてはJISに定められた通りですが、各社戦略的に型番を設定しています。本記事では、難解な各社型番の規則性について少しでも体系を理解できるよう解説しています。ベアリング大手3社の型番を比較検討します。

 NSK社型番(以下、NSK型番)

 ※OKSプランマブロックでは、NSK型番を基に型番設定をしております。

 NTN社型番(以下、NTN型番)

 ジェイテクト社型番(以下、KOYO型番)

 

NSK型番

プランマブロックの形式記号:SN/SD/SG/V/VT

アダプタ付き軸受の場合:500/600/3000/3100

円筒穴軸受の場合:200/300

底ベタ記号:B(全ベタ型)

異口径記号:C ※SN214C~SN232Cで片側口径部寸法がNTN型番と5㎜差

取付ボルト穴記号:H(2箇所キリ穴)/F(4箇所キリ穴)

軸端カバー記号:N

材質記号:省略(FC200)/FD(FCD450)/SC(SC450)

取付座端面加工記号:J

 

NTN型番

プランマブロックの形式記号:SN/SNZ/SD/SAF/SV

テーパー穴軸受の場合  :500/600/3000/3100/3300/3400

円筒穴軸受の場合:200/300/3500/3600

底ベタ記号:F(底平型 ※全ベタではなく一部ぬすみ有り)

異口径記号:Z ※SNZ214~SNZ232で片側口径部寸法がNSK型番と5㎜差

取付ボルト穴記号:F(ボルト穴なし)/B1(2箇所キリ穴)/B2(4箇所キリ穴)

軸端カバー記号:M3(片側口径部のシール部にはめ込んだもの)

        M1(片側口径部を鋳込んだもの)

        M2(片側口径部の端面に鉄板を取り付けたもの)

材質記号:省略(FC200)/N1(FCD450)/N(SC450)

 

KOYO型番

プランマブロックの形式記号:SN/SSN/SD/V

テーパー穴軸受の場合:500/600/3300/3400/3100

円筒穴軸受の場合:200/300

底ベタ記号:H(全ベタ型※SSNも底ベタタイプ)

異口径記号:SSN ※NSK型番と同様の寸法

取付ボルト穴記号:F1(2箇所キリ穴)/F2(4箇所キリ穴)

軸端カバー記号:Y   (軸端箱本体にて一端密閉形とする)

        Y1  (シール溝に鋼板使用)

材質記号:省略(FC200)/G(FCD450)/S(SC450)

 

まとめ(プランマブロックの型番解読術)

OKSプランマブロックでは、図面および型番による技術打合せを承っております、型番解読のご相談等お気軽にご連絡ください。

底ベタ記号:B(NSK) / F(NTN) / H(KOYO)

異口径記号:C(NSK) / Z(NTN) / SSN(KOYO)

取付ボルト2つ穴:H(NSK) / B1(NTN) / F1(KOYO)

取付ボルト4つ穴:F(NSK) / B2(NTN) / F2(KOYO)

材質記号(FCD450):FD(NSK) / N1(NTN) / G(KOYO)

材質記号(SC450):SC(NSK) / N(NTN) / S(KOYO)

軸端カバー記号:N(NSK) / M1~3(NTN) / Y・Y1(KOYO)

 

徹底解説シリーズ【第1弾】【第2弾】【第3弾】はこちら  

【インド向け】特殊軸端カバー付き

SN332BCFX

 インドの製鉄所向けに特殊軸端カバー付きプランマブロック14台を納品いたしました。本製品は、鉄鋼設備ラインの補修用としてSNタイプ・SDタイプを受注生産いたしました。海外向け製品のため、ガイドリングは2本使い仕様となっております。製品画像1枚目の軸端カバーには、細いシャフトを通せるようにカバー中心に穴が空けシール溝を加工、オイルシールを組み込んだ特注仕様の軸端カバー付き製品として出荷しております。

 英文検査成績書ならびにお客様指定のshipping mark、shopping list等資料添付の上出荷しております。海外向け案件の実績多数ございます、お気軽にお問い合わせください。

【SDタイプ】SD3060SBGFDJ・SD3044SB(G)FDJ・SD238BC(G)FD

【SNタイプ】SN332BCFFDJ・SN3024BHFD・SN222BCFFDJ・SN216BCFFD・SN214BCFFD

【徹底解説3/4】プランマブロックの価格

プランマブロックの価格

 徹底解説シリーズ第3弾は、調達ご担当者様向けに「プランマブロックの価格」について説明します。主に、受注製作ケースの価格要素について解説していきます。調達時の基礎情報として、御参考になさって下さい。

プランマブロックの価格

概要

 まず初めに、OKSプランマブロックでは標準品シリーズSN500/SN600/SN3000/SD500/SD3000を在庫しており、在庫品と受注製作品で製品単価は大きく変動します。

 プランマブロックの価格は、大まかに4つの要素から成り立ちます。構成主要素は、材質・型番・形状・数量の順です。

1.材質

2.型番

3.形状

4.数量

材質

 材質選定が価格決定の大きな部分を占めており、まず初めに材質を検討・選定しなければいけません。代表的な材質はFC200(ねずみ鋳鉄)ですが、用途によってFCD450(ダクタイル鋳鉄)・SC450(炭素鋼鋳鋼)の3種類を比較検討する必要があります。

 材質 価格と品質
 FC200 最も安価、引張強さ・耐荷重性は3つの材質の中では小さい
 FCD450 FC200とSC450の中間の価格と品質
 SC450 最も高価、最高品質の引張強さ・耐荷重性

 

型番

 型番の数字は末尾2桁が大きくなるにつれ口径が大きくなるため、末尾2桁の数字が大きくなれば大きなプランマブロックを意味し、素材重量も上昇し価格も上昇します。

 一概には言えませんが、特殊仕様のプランマブロックでは型番が長いほど加工工程が増える傾向があり、価格は上昇します。特殊仕様の例)温度計設置のねじ穴を空ける、角溝仕様にする、心高を下げる

 

形状

 標準的な底部がぬけた形状か、強度を増すために底部を埋めた底ベタ型かで素材重量が変動するため、価格を決める要素となります。その他特殊形状となると型改造費等が必要となり、製品価格が高くなる可能性があります。

プランマブロックSNの裏面SN底ベタ裏面

 

数量

 弊社では1個~受注製作を承っておりますが、製造数量が少ないほど1個あたりの工程割合が増加し、価格は上昇します。ただし、重荷重用プランマブロックSD等の大口径プランマブロックの場合、数量が与える価格要素は小さくなります。

 

まとめ (プランマブロックの価格)

FC200➡FCD450➡SC450の順に材質単価アップ

型番末尾2桁大きくなるほど価格アップ

底ベタ型の場合は価格アップ

数量が多いほど、価格ダウン

 

【輸出】短納期(1ヶ月)実現

SD252CFD

 海外工場のスチームチューブドライヤー(STD)向けプランマブロックを、国内最短納期で受注生産いたしました。カナダで使用されていたプランマブロックが割れてしまい、代替品を至急調達したいとの相談を受けました。弊社にて最短納期(1ヶ月)にてSD252CFD・SD252CGFDを各1台ずつ、軸端カバー(N52・SPCC/NBR製)・支給品オイルシールと一緒に納品いたしました。海外向け案件の為、英文検査成績書・英文図面を提出しております。

 本件は、割れてしまったプランマブロックがFC200(ねずみ鋳鉄)製とのことで、強度不足の可能性を検討し弊社にてFCD450(ダクタイル鋳鉄)製を提案しております。

【徹底解説2/4】プランマブロックとピローブロック

プランマブロックVイラスト

 徹底解説シリーズ第2弾は、「プランマブロックとピローブロックの違い」を、設計・調達ご担当者様向けに説明いたします。プランマブロックVイラスト

OKSプランマブロック購入

 

プランマブロックとピローブロックの違い

 プランマブロックとピローブロック(正式名称:インサート軸受ユニット・転がり軸受ユニット)は、軸受箱という大きな括りの中でそれぞれJISで各々の定義が示されております。

※詳しくはJIS本文をご参照ください。大きな相違点は下記の通りです。

  • 二つ割れになっているか否か
  • 静破壊荷重計算値の違い
  • ベアリングやアダプタが組み込まれているか否か

違い1)二つ割れになっているか否か

 双方の最もわかりやすい相違点は、二つ割れになっているか否かです。二つ割れになっていると、内部点検やベアリングの交換・グリスやオイルの交換が簡便であるという利点があります。

 二つ割れになっている  プランマブロック

 二つ割れになっていない ➡ピローブロック

※ピローブロックに似た構造の一体形プランマブロックVは、Vピローとも呼ばれる、日本特有のプランマブロックです。

違い2)静破壊荷重計算値の違い

 原則的に、プランマブロックの方がピローブロックよりも大きな荷重を受けることを目的として作られています。その為、静破壊荷重計算値に大きな差異があり、下記のような違いとなります。

 大きな荷重を受ける    ➡プランマブロック

 大型ベアリングを利用する ➡プランマブロック

 大口径の軸を利用する   ➡プランマブロック

 特殊ベアリングを利用する ➡プランマブロック

 高速回転する       ➡プランマブロック

 小さな荷重を受ける    ➡ピローブロック

 小口径の軸を利用する   ➡ピローブロック

 回転数が少ない      ➡ピローブロック

違い3)ベアリングやアダプタが組み込まれているか否か

 ピローブロックは、インサート軸受ユニットや転がり軸受ユニットと呼ばれるように、ベアリング等が組み込まれた仕様となっており、ユニットとして購入することになります。

 プランマブロックは規格化されたベアリングに沿って寸法形状が設定されているため、型番・寸法さえあっていればメーカーを選ばずベアリングを格納することが可能です。また、特殊なベアリングや大型ベアリングにも対応することができるのがプランマブロックの特徴です。

 ベアリングが組み込まれていない     プランマブロック

 ベアリングやアダプタが組み込まれている ➡ピローブロック

プランマブロック購入検討されている方はこちら

 

置換事例(ピローブロック➡プランマブロック)

【事例】ジェットコースターの滑落衝撃部で使われていたピローブロックに不安があるとの相談を受け、プランマブロックへの交換を提案した結果、置換が実施されました。

 上記のように、瞬間的な衝撃による最大荷重値によって、ピローブロックの使用が危険な場合も多々あります。その場合は、一体形プランマブロックVを利用して簡単に置換が可能です。

 

保守交換コストについて

 プランマブロックとピローブロックでは、保守交換についても大きな差があります。プランマブロックでは、二つ割れとなっている為ベアリングやアダプタのみ交換することができ、ランニングコストが安価です。ピローブロックでは、ベアリングのみの交換ができないため、ユニット毎交換する必要があり、ランニングコストが割高になります。

 ベアリングだけ交換できる(ランニングコスト安価) ➡プランマブロック

 ユニット毎交換する(ランニングコスト割高)    ➡ピローブロック

 

まとめ (プランマブロックとピローブロックの違い)

二つ割れになっているか否か

静破壊荷重値が違う(重荷重・高速回転はプランマブロック)

ベアリング等が組み込まれているか

ピローブロック➡プランマブロックはVピローで簡単置換

ピローブロックは保守交換コストが割高

    ※プランマブロックとピローブロックの保守交換費用を比較した場合

 

プランマブロックのご購入を検討されている方は

 プランマブロックのご購入を検討されている方は、是非1度弊社へお電話またはFAX・メールにて型番等を示した上で御連絡ください。お客様に最適なプランマブロックを無料にて情報提供・御見積いたします。

お問合せ先:OKSプランマブロック 製造元:日新工機株式会社
TEL:048-222-5728 FAX:048-223-2050 email:oks@nisshinkoki.jp

OKSプランマブロック無料お見積りはこちら

【オイル循環専用】TSタイプ

TSタイプ(プランマブロック)

 ラビリンスリング付きTSタイプのプランマブロックSD3148TSを自由側・固定側各1個ずつ製造し、ラビリンスリング4本と一緒にお客様へご納品いたしました。

 本製品はオイル循環専用のプランマブロックです。その為、口径部にラビリンスリングを設置する仕様となっております。リングには溝が切られ、プランマブロック本体の両側に組み込めるようになっている他、リング内周にOリングをはめ込み、密封性を高める構造となっています。

 弊社では、特殊品プランマブロックを1個から受注生産しております、お気軽にご相談ください。

超大型プランマブロック

プランマブロックSD3084S

 電解銅箔製造装置向けに、超大型プランマブロックSD3084SならびにSD3084SGを各1台ずつ納品いたしました。ユーザー様の指定で片側口径部のシール溝は加工せずに無垢で仕上げております。

【徹底解説1/4】プランマブロックの固定側・自由側

プランマブロック固定側・自由側

 プランマブロック徹底解説シリーズの連載第1回は、調達ご担当者様からのお問い合わせが多いテーマ、”プランマブロックの固定側・自由側”について徹底解説します。

プランマブロック固定側・自由側

概要

 プランマブロックには、固定側と自由側というものが存在します。シャフトに対して一方を自由側とした場合、もう一方を固定側とすることで一般的にベアリングの調心性・順応性が生かされる形となります。ただし、固定側・自由側の選定は機械設計者の意向もありますので、必ずしもこの原則と同様であるとは限りません、機械設計者の意向を十分確認する必要があります。両側固定側・両側自由側のケースもあり得ます。

プランマブロック固定側SN/Vタイプの固定側内部イラスト

SNタイプ・Vタイプの場合

 SNタイプ・Vタイプの場合、固定側とはガイドリング(位置決め輪)によってベアリングの脇を抑え、軸受が動かないよう固定された側を指します。1本のガイドリングで隙間を埋める形と、幅が薄い2本のガイドリングで両側に設置する形式から選択します。型番は例のようになります。例)SN532+SR290×10

 

SDタイプの場合

 SDタイプの場合、固定側とは製造段階であらかじめベアリング面幅が固定側となるよう設計されたものになります。そのため、固定側の型番末尾には必ずGが付けられていますので、型番で判別することができます。例)SD540G、SD3036SG

※ただし、海外のプランマブロックメーカーでは、SDタイプの固定側であっても、SN/Vタイプと同様にガイドリングを用いて選定する場合も多いです。

 

自由側(全タイプ共通)

 自由側は全タイプのプランマブロック共通で、ベアリングの両側にスペースが設けられ、荷重が掛かった際も調心することができるようになっています。

プランマブロック自由側自由側の内部イラスト

 

まとめ (プランマブロックの固定側・自由側)

一方を固定側とした場合、もう一方を自由側とする

SN/Vタイプはガイドリングを用いて固定側とする

SDタイプは型番にGが付くと固定側となる

 

6面加工付きプランマブロック

SN216BCFJ

 鉄鋼設備ライン向けの6面加工付きプランマブロックSN216BCFJXを納品いたしました。本製品は、底部のぬすみを無くした底ベタ型、素材はSC450(鋳鋼)製です。両端部をお客様の指定寸法に加工すると共に、2枚目画像のように取付穴周辺の端面4面も加工をして、6面加工付きプランマブロックとなっております。

 設置場所の寸法に合わせて6面を加工しておりますので、取付作業が大変簡便となります。この他にOKSプランマブロックでは、様々なお客様の特殊事情にきめ細やかに対応した追加工を実施しております。

プランマブロックの組み立て方【オイルシール向き】

オイルシール(ZF)向き

 現場担当者様向けにプランマブロックの組み立て方を解説する第2弾は、オイルシール(ZF)について詳しく説明していきます。オイルシール(ZF)向き

オイルシールZFの構造イラスト

オイルシールについて

プランマブロック用の代表的なオイルシールで、ZF型と呼ばれるます。口径部からグリースや油が漏れるのを防ぐほか、水や薬液の漏れ、ほこりや土砂の侵入からも守るオイルシールです。

(以下、NOK社ZF型の説明より)

【特長】
・転がり軸受用プランマブロックの台形溝に装着して使用する。軽微なダスト条件下では、ZT型を使用。
・機械製品に使用される潤滑油をはじめ、水、薬液、ガスなどが機械のすきまから漏れるのを防止。
・外部からほこりや土砂が侵入するのを防止。
・押し行程と引き行程での油膜厚さが最適となるように、オイルシールの接触圧力分布を決定。
・金属環にシールリップを構成する合成ゴムを焼付け接着し、運動している部分のシールが可能に。
【用途】
・転がり軸受用プランマブロックのグリースシール。

オイルシールの向きについて

 ZF型オイルシールは目的に応じてリップの向きを使い分けることができます。

オイルシールZFの向き

外向き

目的:外部からのごみの侵入防止オイルシール外向き          オイルシールを外向きでプランマブロックに組み込んだ場合

内向き

目的:グリースの漏れ防止オイルシール内向き          オイルシールを内向きでプランマブロックに組み込んだ場合

 

特殊なオイルシールについて

弊社では、一般的にZF型オイルシールを付属しておりますが、使用環境が過酷な場合や高速回転の場合は、用途に応じたシールをご用意しております。

ばね入りオイルシールMG型

ばね入りリップ構造により、ZF型よりも密封性が高く、粉塵などの使用環境が過酷な場合に仕様されるケースがあります。ベアリングを取り外さないでシール交換する場合や、軸端からシールが組み込めない場合に用いられます。

フエルトシール(Fi)

白フエルトを口径部の寸法にカットしたもので、高速回転にも順応しシャフトを傷つけない。送風機やタービン向けなど、高速回転時の納入実績が多数あります。

 

プランマブロックのご購入を検討されている方は

 プランマブロックのご購入を検討されている方は、是非1度弊社へお電話またはFAX・メールにて型番等を示した上で御連絡ください。お客様に最適なプランマブロックを無料にて情報提供・御見積いたします。

お問合せ先:OKSプランマブロック 製造元:日新工機株式会社
TEL:048-222-5728 FAX:048-223-2050 email:oks@nisshinkoki.jp

【発電所向け】重荷重用一式

プランマブロックSDイラスト

  火力発電所向けの重荷重用プランマブロックSD一式(SD3048S・SD3048SG、SD3044S・SD3044SG、SD3036S・SD3036SG)を納品いたしました。対応の軸端カバー(N1-48、N1-44、N1-36)オイルシール(ZF48、ZF44、ZF36)を付属し、納品いたしました。

  弊社では、重荷重用プランマブロックSD(FC200製)の一部型番を在庫しております、お急ぎの御用等ありましたら、ご相談ください。

プランマブロックの組み立て方【組立手順】

プランマブロップランマブロックSNイラストクイラスト

 現場担当者様に向けて、プランマブロックの組み立て手順と注意点について解説いたします。詳細は、OKSプランマブロックの取扱説明書をご確認ください。取扱説明書はこちら

        プランマブロップランマブロックSNイラストクイラストプランマブロックSDイラストプランマブロックVイラスト

組立前の点検

 1.測定器具、取付工具及び潤滑材などの用意をする

 ■仕様工具例

No.1グリース
No.2隙間ゲージ
No.3マイクロメーター
No.4ノギス
No.5モンキーレンチ
No.6ベアリングナットスパナ
No.7六角レンチ
No.8マイナスドライバー
No.9ハンマー
No.10当金

2.プランマブロックの各部品を揃え、呼び番号・数量を点検する

3.シャフトをウェス等で清掃・点検する

4.シャフトの寸法精度やサビ・キズ・割れ等を確認し除去できるものは取り除く

5.プランマブロックの取付底面・内面、上下合わせ面ノックピン穴を清掃する

※発送時に塗布されている保存用グリースは拭い取り、組立時に新しいグリースを塗布する

 

組立手順

1.下部本体の取付

 プランマブロック下部本体を取付座に仮締めする。

下部本体と取付座の間にガタがないことを確認する

プランマブロック本体下部

2.軸受の組み込み

 固定側軸受を、オイルシール(又はフエルトシール)位置決め輪(ガイドリング)と共にプランマブロック下部本体へ組み込む。オイルシールは位置を調整しながらシール溝へ入れ込む。

自由側軸受は、プランマブロック内の軸受座中央にセットする

3.軸の回転状態を確認する

 軸受位置が決まったら、手で回すなどして回転に支障がないことを確認する。確認後、仮締めしておいたボルトを完全に締め付ける。取付誤差が大きいとオイルシール(又はラビリンスシール)に不具合が生じたり、軸が後頚部に当たり円滑な運転が出来なくなる為、修正するか、組立手順の初めから取付し直す。

取付不良状態

4.グリース封入

 プランマブロック内に潤滑グリースを封入する。シール接触部にも十分塗布する。

潤滑グリースの量は、軸と軸受以外のプランマブロック内空間体積の1/3程度。多く封入するし過ぎると、発熱の原因となる

 

5.液状ガスケット塗布

 屋外で使用する場合や、水などのかかる場所に使用する場合は合わせ面に液状ガスケットを薄く塗布し、外部からの水の侵入を防ぐようにする。

塗布した液状ガスケットが、内部にはみ出して軸受や潤滑剤に入らないよう注意

6.上部本体を取付

 潤滑剤を封入後、プランマブロック上部本体をかぶせ合わせ面に無理なく接していることを確認しながら、締付ボルトを十分に締め付ける。

7.タッチアップ

 締付ボルトの頭などの塗装が剥がれた箇所をタッチアップする。

 

組立後の試運転

 軸受の取付が終わったら、状態が正常であるかを確認するため試運転を行う。※表1ー検査項目と対策

【小型機械の場合】

手回しで円滑に回転するか確認し、動力運転に移行する

【大型機械の場合】

【大型機械の場合】無負荷で始動し、間欠運転を行う

1.状態確認

 振動・音・回転部分の接触等の異常が無いことを確認し、動力運転を行う

動力運転は無負荷・低速で始動し、徐々に所定条件にあげてから定格運転に移行してください

2.異常時の運転停止

 試運転で異常を発見した場合はすぐに運転を中止し、機械装置を点検する

3.軸受温度

 必要があれば軸受を取り外して点検する。軸受温度は、運転開始の後徐々に上昇し、通常1~2時間程度で安定状態となる。

4.急激な温度上昇に注意

 軸受や取付などで不具合が生じている場合、軸受温度は急激に上昇して高温になる場合がある。

プランマブロックの検査項目と原因・対策※表1ー検査項目と対策

 

保守点検

1.軸受本来の性能を良好な状態で長く維持するため、下記の項目を初めとした保守点検が求められる。故障を未然に防止し、生産性・経済性向上に寄与する。

2.保守点検は、機械の運転条件による作業標準より定期的に行う。運転状態の監視、潤滑剤の補給或いは取り換え、定期分解などによる検査等を実施する。

3.プランマブロックは、原則的に軸受と一緒に交換する。

No 点検項目
軸受の回転音
軸受、プランマブロックの温度
シャフトの振動の有無
グリースの汚れ、オイルシールの摩耗有無
締付ボルト・取付ボルトの緩み
軸受外観に異常の有無
アダプタスリーブの緩み
座金の詰めの折損の有無
グリースの減り、ごみ等はないか

 

【焼却炉向け】重荷重用SDタイプ

プランマブロックSD

 ストーカ炉向け重荷重用プランマブロックSDを5型番・約30台、焼却炉メーカー様に分割納入いたしました。一部製品を両側端加工・軸端仕様とし、対応オイルシールや納入図・ミルシート・取扱説明書等提出書類もあわせて提出しております。

 出荷前のパレット撮影や静破壊荷重計算値計算など各種対応可能です。焼却炉関連案件なら弊社へお任せください。

お役立ちコンテンツを追加しました

contents

contents menu 2020年9月1日、【実績紹介】や【解説記事】などのお役立ちコンテンツを弊社ホームページに追加いたしました。

【実績紹介】

 OKSで実際に製造した実績や事例を紹介しております。検索機能から設備ジャンルやプランマブロックのタイプ毎にソートできるので、お探しのプランマブロックと近い実績を見つけることができます。

◆実績紹介はこちら◆

 

【解説記事】

 弊社の設計・品質担当者による、プランマブロック関連の技術解説記事を連載しております。定期的に新着記事掲載予定ですので、ご担当者の方は是非ブックマークをお願いいたします。

◆解説記事はこちら

OKSプランマブロックの引き続きのご愛顧、よろしくお願いいたします。

プランマブロック取扱説明書(第2版)を改訂しました

プランマブロック取扱説明書

プランマブロック取扱説明書

 2020年9月1日、プランマブロック取扱説明書を改訂し、弊社ウェブサイト上にアップロードいたしました。現場ご担当者様向けに組み立て方や点検工程について解説しています。

 本取扱説明書では、自由側・固定側の選定や軸端・貫通の説明も充実しておりますので、設計・調達ご担当者様にもご活用いただける内容となっております。引き続き、OKSプランマブロックのご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

OKSプランマブロック取扱説明書PDF

【Q&A】プランマブロックについて

プランマブロップランマブロックSNイラストクイラスト

oks-plummerblock

Q. 自由側・固定側とは?

A. 自由側とは、プランマブロック内でベアリングの脇に隙間が設けられ調心する側です。固定側とは、隙間がなくベアリングがプランマブロック内部で動かないよう固定されている側です。

  SNタイプの場合、ガイドリング(SR)を付属して固定側とする ※SDタイプは、ガイドリング(SR)ではなく自由側・固定側が決められており、固定側の型番にはGが付与されています。

 

Q. 自由側と固定側の選定方法は?

A. 機械設計者の意向により選定されている為、設計担当者に確認が必要です。

  一般的に、片方を固定側とした場合もう一方を自由側とします

 

 

 

 

 

 

プランマブロック構造解説|OKSプランマブロック

プランマブロックとは②構造編

設計・調達ご担当者様向けに役立つ基本情報を解説いたします(第2弾)。今回はプランマブロックの構造や付属品について詳しく説明いたします。

 ※基本編をご覧になってない方は、こちらも確認してみてください。

プランマブロックとは

 

プランマブロックの構造

 プランマブロックは、上下二つ割れとなった鋳鉄製の軸受箱です。上蓋と下部をボルトで締め付ける形で、両側にはオイルシール等設置のための溝が加工されています。上側に給脂用のグリスニップル、下部に排脂用のプラグを設け、内部はグリース等を給排できる仕組みとなります。底部にはぬすみがつけられており、脚部を取付用ボルトで締め付けて固定する構造です。大きさによってアイボルトが付与されます。(SNタイプはSN524ならびにSN620から吊環付与)

プランマブロック構造

上記はプランマブロックの構造図

 

プランマブロックSNの裏面

上記はプランマブロックの裏面

底ベタ型

 プランマブロック底部のぬすみを埋めた形式。SNシリーズ、SDシリーズで適用が可能な変更で、荷重耐性が20%アップします。取付穴も2つ穴と4つ穴を選択することが可能です。OKSプランマブロックでは、2つ穴の場合型番はBH。4つ穴の場合型番はBFとなります。例)SN522B、SN216BCH

SN底ベタ

写真:底ベタ型二つ穴タイプ(BH)

SN底ベタ裏面

  下の写真:底ベタ型二つ穴タイプ(BH)裏面

 

ガイドリング

 鋳鉄製のリングで、プランマブロックの標準的な部品です。SRと呼ばれ、軸受箱内部でベアリングが動かないように固定するため、隙間を埋めるよう設計されています。ベアリングの幅とプランマブロックの寸法で、対応する寸法が決められております。1本で隙間を埋める方法と、ベアリングの両側に1本ずつ計2本で固定する方法の2種類があります。海外向けの場合、2本で固定する方式を好む場合があります。

自由側・固定側

 ベアリングが動かないよう鋳鉄製のリングをプランマブロック内部に入れると隙間が無くなり、これを固定側と呼びます。対してベアリングの調心性を生かすために隙間を開けたままにするものを自由側と呼びます。 自由側と固定側選定の基礎知識

 一般的に設計時、1本の軸に2個以上のプランマブロックを取り付ける場合は、1個は固定軸受、他は自由軸受とすることが通説となっています。したがって、負荷運転による軸受温度及び周辺の温度差から影響を受ける線膨張又は収縮に対し、軸には無理が生じない構造となっています。

ガイドリング

プランマブロック用ガイドリング

 

軸端カバー(エンドカバー)

 鋳鉄製のプレートカバーで、プランマブロックの口径部溝に組み込めるように段がつけられています。片側口径部を塞ぐための付属品です。弊社では“N1“と呼び型番をつけています。

FM、エンドカバー、メクラフタ、メクラカバーとも呼ばれる

軸端

 シール溝に鋳鉄製プレートカバーを設置する形状のことを指します。シャフトがシール溝まで届かない場合や、シャフト部の回転が作業環境上危険である場合などに使用されています。プランマブロック内への粉塵の混入を防ぎます

プランマブロックの軸端カバープランマブロックの軸端カバ―裏

  写真:プランマブロックの軸端カバー(エンドカバー)

 

まとめ(今回のポイント)

上下二つ割れの鋳鉄製軸受箱がプランマブロックの基本構造

固定側のガイドリングは1本使いと2本使いの場合がある

軸端の場合は、軸端カバー(エンドカバー)をセットする

 

プランマブロックのご購入を検討されている方は

 プランマブロックのご購入を検討されている方は、是非1度弊社へお電話またはFAX・メールにて型番等を示した上で御連絡ください。お客様に最適なプランマブロックを無料にて情報提供・御見積いたします。

お問合せ先:OKSプランマブロック 製造元:日新工機株式会社
TEL:048-222-5728 FAX:048-223-2050 email:oks@nisshinkoki.jp

 

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